電気止め刺し機の有効性と作成について

狩猟

先日の投稿と後先になってしまいましたが箱罠にかかったハクビシンを止め刺しする時に使った
電気止め刺しの有効性と作成について書いてみようと思います。

そもそもの始まりは、かれこれ8年ほど前になりますが
「罠にかかった獲物を安全に止め刺しする方法」はないか?
と、猟友会の酒の席で相談されて「電気止め刺し機」の作成を始めたのが最初でした。
原理は理解していたので自作できる材料をインターネットで探して色々集めて作成していました。
初期の電源としては
オートバイの12Vバッテリーが小型軽量で持ち運びしやすかったので使っていました。

※初期バージョン
 インバータよりオートバイバッテリーが大きく今のバージョンより重量も重かったです。
 バッテリー上がりを防ぐためバッテリー容量を表示するための電圧メーターを組み込んであります。

そのうち猟友会の仲間に頼まれて材料費のみで何台か作成しましたが
オートバイのバッテリーは持ち運びにはさほど問題なかったですが
充電を忘れると肝心な時にバッテリーが上がってしまい獲物を目の前にして使えなかったと
笑い話のようなことがあったと仲間に聞かされました。

そのうち、最近はジャンプスターターと言う12Vを出力できるモバイルバッテリーが出てきたので
そちらを電源として使うようになりました。
モバイルバッテリーなので重さも軽く電池も長持ちで、充電もUSBケーブルで
スマホを充電するように簡単にできるのでバッテリー上がりはなくなりました。

昨年から今年にかけて、いくつか依頼がきたので思い出しながら自分用も含めて作ってみました。

※最近の電源としてジャンプスターターはこれを使用しています。

100V電源の出力にはインバーターが必要なんですが
出力ワット(W)数についてはインターネットでも色々な意見があるようで
あるホームページでは150Wで大丈夫だった話とか
ワット(W)数が小さいとなかなか仕留めることができなかったとか様々でした。
自分は余裕をもって350Wのインバーターを100V出力として使用しています。
最近は新型コロナの影響か車の中でパソコン等を使ってテレビ会議を行う需要があるようで
100V電源のインバーターの値段が以前より高くなっているように感じられました。
(売り切れも以前より多くなりました。)

※自分がよく使っていたインバーターは生産終了してしまい、これが後継品のようです。

※300Wですが、こっちの製品の方がコスパは良さそうです。今度試してみようと思います。

次に槍先についてですが当初は100円ショップの千枚通しを使用していましたが
獲物が暴れると刺した後に千枚通しが曲がったり折れたりしたので
今では同じく100円ショップの丸キリを槍先として使用しています。
こちらは柄がプラスチックなので加工はちょっとやりにくいですが
焼入れ済みで太いので曲がったり折れたりはありません。

いずれにしても、100Vの電気なので使用方法を誤ると獲物ではなく
使用している自分が危険ですので十分注意が必要です。
※自作する場合は自己責任でお願いします。
 また自分で作るのはちょっと苦手という人は最近は通販でも普通に購入できます。

※過去に電気止め刺し機を作成して実際にイノシシに使用した動画はかなりの再生数になりましたが制限がかかり、そのままでは再生されなくなりました。先日のハクビシンの電気止め刺しは予め残酷シーンを不鮮明に画像処理して、時間も短くしたため大丈夫なようです。

※ハクビシンを止め刺しする動画

※イノシシ3頭を止め刺しするバージョン

※イノシシ1頭を止め刺しするバージョン

コメント

  1. デビラ より:

    私も同じ組み合わせで作っています。
    小さなショルダーバッグに一式入れることが出来るので便利です。
    知人は直接100Vが取れる数万円のモバイルバッテリーを使いましたが150W出力で効かなかったと。容量の大きなものは値段が高くなるのが考え物ですね。
    最近はどこまで通電時間を短くしても安全に血抜きができるか考えています。

    • 18shotgun 18shotgun より:

      いつもコメントありがとうございます。出力W数よりも、やはり電流量(アンペア)の多さが重要とよく言われます。静電気は痛いけど死なないのは電圧が高いから痛みはあるけど電流量が少ないから大丈夫ってことのようです。聞いた話では電気で止め刺しした後、血抜き用に動脈を切って心臓に止め刺しの電気を流すと血抜きできるそうです。

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